英語ができるようになるために

英語学習とはトレーニングによって(もしくはダイエットによって)肉体を改造し、シェイプアップした肉体をつかって競技をおこなうこととほとんど同じです。そういう意味では「学習」という言葉は誤解をあたえるかもしれません。これはとても大事なことです。

 

この理解がないと、例えば文法書や単語帳の内容を覚えて終わりという非常に初期の段階で学習を終了してしまいます。学習が初期で止まっているため成果(TOEICや英会話)につながりません。思ったように成果が出ないのでモチベーションが下がり、英語学習を挫折する、という典型的な失敗パターンに陥ります。

 

文法書や単語帳の内容を覚えることが学習の初期段階というのは、人によっては意外かもしれません。学校教育や多くの教材は文法や単語を覚えることを目的としているため、学習者がゴールを誤って見定めるのは仕方ないと言えば仕方ありません。

 

ですが、文法や単語を覚えることは、トレーニングで言うと、腹筋の正しいやり方を覚えただけの状態です。正しい腹筋のやり方は重要ですが、腹筋運動を繰り返すことがトレーニングです。多くの学習者は正しい腹筋を覚えただけで、もう腹筋というトレーニングが終了したと思ってしまいます。

 

英語学習はトレーニングと実践。反復練習によって肉体的変化を生じさせ、実践によって効果を検証し、トレーニングを調整していくというフィードバックループを形成することによりもっとも効率的に上達していきます。

 

覚悟を決めましょう。覚悟が決まれば、あとは適切なトレーニング方法を選択し、うまく自己をコントロールしながらモチベーションを維持し、トレーニングと実践を繰り返すだけです。そうすれば、誰でも「英語ができるようになる」のです。