認知プロセスの締めくくり

中間言語を構築するまでのプロセスは「気づき」→「理解」→「内在化」でした。このプロセスは最後に「統合」(integration)で締めくくられます。

 

「統合」では取り込んだ情報を長期記憶に保持します。既存の中間言語体型を再構築して、処理の自動化へと導くのです。

短期記憶された段階の情報はすぐに忘れてしまうため、アウトプットとして有効に活用できません。理解と内在化を経て長期記憶にいたり(統合)、はじめてのちのアウトプットへとつなげることができます。

 

つまり、第二言語習得の認知プロセスはこのようになります:

1. 気づき

2. 理解

3. 内在化

4. 統合

 

それぞれの段階で求められる能力が異なるため、学習者の適正によってスムーズにすすむプロセスとそうでない苦手なプロセスが存在します。

自分が何が苦手かを自覚すると割り切ることができるため、変に落ち込まずに済みます。学習全体の進捗に良い影響を与えるわけです。認知プロセスについて理解することは大事ですね。