文法形態要素の習得順序

中間言語母語に影響されず、すべての学習者共通のプロセスを経て形成されます。この形成プロセスを分析することで、普遍的な学習メソッドの構築が可能となります。普遍的なものを調整し、学習者毎に最適化された学習メソッドを組み立てることができるわけです。

 

そこで、中間言語において英語の文法形態要素をどのように習得していくのか、さまざまな研究によって解明されたプロセスが下記です:

グループ1: be動詞, 複数形の-s, 現在進行形(-ing)

グループ2: 助動詞

グループ3: 不規則動詞の過去形

グループ4: 規則動詞の過去形, 3単現の-s, 所有格の-s

 

どのような母語をもつ学習者でも、上記のプロセスで中間言語を構築します。なので、このプロセスにしたがった学習メソッドのほうが学習効率が高くなる、というのが理屈です。

 

教科書や参考書のなかには、上記のプロセスを無視した順番で文法を記載してあるものがあるのも事実ですので、皆さんそこらへん注意してみましょう。ただし、どうやら日本語が母語の学習者にとって各母語共通であるはずの上記プロセスが異なるとの説もあります。なので、ここではこういう考え方もあるくらにとどめておいた方が無難でしょう。