アウトプットのプロセス

言語をどのようにしてアウトプットしているのか理論的に示したモデルがあり、これは「スピーチプロダクション・モデル」と呼ばれます。

 

スピーチプロダクション・モデルでは下記のようなプロセスを経て言語がアウトプットされます:

1. 概念化(conceptualizer)

2. 形式化(formulator)

3. 調音化(articulator)

 

概念化で伝えたいメッセージが生成されます。この段階では概念のレベルですが、つぎの形式化で生成されたメッセージが言葉へと変えられます。言葉は長期記憶から取り出されることになります。そして、調音化によって言語化された情報が音声となってアウトプットされます。

 

母語ではこのプロセスがほとんど無意識でおこなわれます。しかし、第二言語ではプロセスが自動化されていないため、学習者はプロセスの自動化を目指して学習をすすめることになります。